冬のツーリングで寒さに負けない防寒着の選び方

冬のバイクツーリングを計画している方、快適で安全な走行を楽しむためには「防寒着の選び方」が非常に重要です。

寒いとツーリングを楽しむどころではないですよね。

それでもツーリングに行きたい時があります。(上の写真は1月に久住へツーリングに行った時のものです)

 

この記事では、防寒着を適切に選ぶことで寒さから身を守り、走行中の集中力を維持しつつ、快適なライディングを実現する方法を詳しく解説します。

寒さは身体に負担をかけるだけでなく、操作ミスや判断力低下のリスクを高めるため、防風性・透湿性・保温性に優れた防寒着を選ぶことが鍵です。

このため、インナーからアウター、防寒小物に至るまで、構造と素材選びが重要になります。

また、気温別のコーディネート例や、防寒着のメンテナンス方法までをご紹介します。

この記事を読めば、寒冷地でのツーリングでも快適さと安全性を両立させるための知識をバッチリ身に付けることができます。

目次

バイクツーリングで防寒着が重要な理由

寒さによる身体への影響

冬のバイクツーリングでは体温が奪われる環境に長時間さらされることが多く、適切な防寒が欠かせません。

寒さが健康に与える影響は深刻で、特に低体温症血行不良が懸念されます。

低体温症は、体の中心部の体温が35度以下に下がる状態で、疲労感、震え、無力感などの症状が現れますので、この状態が進行すると、意識障害や最悪の場合は生命を脅かす状況になることもあります。

寒さに十分な対策を講じないと、思わぬ事故や体調不良を引き起こすリスクが高まります。

さらに血行不良は、寒さで血液の流れが悪くなることで手足が冷え切り、指の動きが鈍ったり、握力が低下することでバイクの操作性に影響を与えます。

これが結果的に事故のリスクを高める要因になり得るため、適切な防寒対策の実施が重要です。

安全運転への影響

寒さによる身体機能の低下は、安全運転にも直結します。

例えば、手足の感覚が鈍くなるとアクセルやブレーキの操作がスムーズに行えない恐れがあります。

また、冬季特有の外気温や冷たい強風は、集中力を奪い疲労を早める原因になることが知られており、特に長時間走行では、体の冷えによって反応速度が低下し、危険を察知しても素早く対処できない場面が発生する可能性があります。

安全運転を維持するには、適切な防寒対策によって体を保温し、状況判断能力を最大限に保つことが求められます。

快適な走行のために

防寒着の役割は、寒さから身を守るだけでなく、ツーリングそのものの快適性を向上させることにも寄与します。

気温が低い中でしっかりと防寒対策をしていると、寒さから来るストレスを軽減し、リラックスして走行を楽しむことができます。

反対に、寒さに対する準備が不十分だと、体が冷えることで疲労感が増し、ツーリングの楽しさを損ねる場合があります。

また、防寒着を適切に選べば、体温を一定に保ちながら無理なく走行を続けられるため、余裕を持ってライディングに集中できます。

快適なツーリングの実現には、気候条件や走行環境に適した防寒アイテムを揃え、季節ごとにしっかりとケアすることが大切です。

項目影響対策
寒さによる身体への影響低体温症や血行不良防寒インナーや体温維持可能な装備を使用
安全運転への影響操作性の低下、集中力の欠如防風性能が高いジャケットやグローブを選ぶ
快適な走行疲労感の増加やストレスの発生季節と気温に応じた防寒着の調整

これらを考慮すると、冬のツーリングを安全かつ快適に楽しむには、適切な防寒対策が不可欠です。

寒さを侮らず、しっかりとした準備を整えることで、ツーリングをより良い体験にすることができます。

バイクツーリング用防寒着の基本的な選び方

冬のバイクツーリングにおいて、適切な防寒着を選ぶことは快適な走行安全性の確保に直結します。

この章では、防寒着を選ぶ際に意識すべき基本的なポイントを解説します。

レイヤリングの重要性

バイクツーリングでは寒さへの効果的な対策として、レイヤリング(重ね着)が基本となります。

3層構造を意識してコーディネートを考えることをおすすめします。

層の名前役割おすすめの素材
ベースレイヤー(インナー)汗を吸収し蒸発させて肌をドライに保つ化学繊維(ポリエステル)、ヒートテック系素材
ミドルレイヤー断熱効果を発揮し、体温を保持フリース、中綿素材
アウターレイヤー風を防ぎつつ、透湿性を確保ゴアテックス、防風防水素材

レイヤリングを組み合わせることで、天候や気温の変化に柔軟に対応することが可能になります。

素材選びのポイント

防寒着の素材選びは快適さ安全性を左右します。以下は各素材の特徴と選び方についてです。

  • 防風性が重要:アウターには防風素材を使用したものを選びましょう。ゴアテックスなどの防風・防水透湿素材のジャケットは特に人気です。
  • 保温性が高い素材:ミドルレイヤーにはフリースやダウンが適しています。フリースは軽量で速乾性があり、ダウンは抜群の保温性を持ちます。
  • 速乾性と通気性:ベースレイヤーにはポリエステルなど速乾性のある素材を選びましょう。これにより、汗冷えを防ぐことができます。

素材選びの際にはタフさや撥水性も重視し、バイクツーリング中の摩耗や雨にも耐えられるものを基準にしましょう。

サイズ選びの注意点

防寒着を選ぶ上で適切なサイズ選びは非常に重要です。

大きすぎるなど不適切なサイズは防寒性能を損ない、運転に支障をきたす可能性があります。

  1. インナーはフィット感のあるものを選びましょう。
    肌に密着していないと、保温効果が半減します。
  2. ミドルレイヤーは厚みがありすぎないものを選ぶと、動きやすさが確保されます。
  3. アウターは少し余裕のあるサイズ感がおすすめです。着込んだ状態でも窮屈にならないようにしましょう。

買い物の際は、実際にインナーやミドルレイヤーを着た状態で試着することが重要です。

また、ツーリング中のライディングポジションを再現して動きやすさを確認しましょう。

防寒着の必須アイテムと選び方

防寒インナーウェア

バイクツーリングにおいて、防寒インナーウェアはベースレイヤーとして最も重要です。

直接肌に触れるため、快適性と保温性を確保するための基本となります。

ヒートテック系インナー

ユニクロのヒートテックシリーズを代表とするような「吸湿発熱、保温機能」を持ったインナーはコストパフォーマンスに優れた防寒アイテムとして多く利用されています。

各社から、長袖、スパッツタイプ、靴下などのアイテムが揃っていますので、ツーリングに行くときには、全部「吸湿発熱、保温機能」のインナーを着てきたという方もいらっしゃいます。

吸湿発熱素材を使用しており、汗を吸収することで発熱し、暖かさをキープします。

特に冬季の長時間ライディング時には、肌触りが良く、フィット感が高いアイテムを選ぶことが重要です。

 

ただし、汗や雨の侵入などで濡れてしまうとヒートテック効果は期待できないばかりか、汗冷えなどを起こして逆に冷たくなってしまいますのでご注意ください。

汗かきの方などは、登山用のインナーを検討されることもひとつです。

私の場合、登山用のインナーを着ています。

多少汗をかいても、冷たくならないので、寒さ対策になります。

フリース素材のミドラー

中間層として活用するフリース素材のアイテムもマストです。

寒暖差が激しい環境に適応するためには、軽量で保温性が高いミドレイヤーを選ぶことが欠かせません。

フリースタイプのトップスは、通気性と速乾性の両方を兼ね備えており、多くのライダーに支持されています。

ミドルレイヤーは、アウタージャケットに合わせて、生地の厚さを選ばれることをお勧めします。

あまり厚手のものを着てしまうとアウタージャケットがパンパンになってしまいます。

防寒ジャケット

防寒ジャケットは、外部の冷気を遮断しながら内部の温かさを保持するツアリングの主役アイテムです。

ウインタージャケットの特徴

バイク専用に設計されたウインタージャケットは、ライディングポジションを考慮した裁断や、衝撃吸収パッドの内蔵が特長です。

首回り、袖、すそ部分からの風の侵入が無いように設計されていますので、やはりバイク専用品だけのことがあります。

特に冬用のジャケットは風冷えを防ぐために、防風膜を内蔵しているタイプや裏起毛素材のアイテムを選ぶと快適です。

価格は安価でも良いと思います。

機能は基本的なものが備わっていればOKなので、店頭で確認されることをお勧めします。

 

下記のジャケットは私が10年以上着ているものです。

寒さにはほどほど対応できて、丈夫です。

 

また、遠方へのツーリングではなくて、近所の移動時には、アウトドア用の丈夫なカッパを着ています。

保温性はなく、風と雨を避けてくれますが、これが意外に寒くないです。おススメ!

防風性と透湿性の両立

寒さに対抗する上で、防風性と透湿性を兼ね備えた素材は非常に重要です。

例えば、防風性能で知られるGORE-TEX素材を使用したジャケットは、ライディング中の風や雨にも対応できる万能アイテムです。

ただし、透湿性が低いものを選ぶと内部が蒸れる可能性があるため、バイク専用設計の製品を優先することをお勧めします。

防寒パンツ

下半身の冷えはライディングの楽しさを大きく損ないます。

そのため、防寒パンツの選定も重要です。

ウインターパンツは、膝や腰周りに補強が施されているものが多く、防風性と耐久性を確保しています。

また、インナーに着用可能なヒートテックタイプのボトムスと組み合わせることで、さらなる防寒効果が期待できます。

出かけるときは、こんな大きな防寒パンツはいらんやろと思って出かけますが、あまりにも寒さ対策になるので、帰ってきたときは防寒パンツに感謝してます。

防寒グローブ

手は特に風冷えの影響を受けやすく、操作性にも影響します。

バイク用の防寒グローブは、防風性、保温性、防水性のいずれにも配慮して選ぶ必要があります。

たとえば、電熱グローブは近年非常に人気で、寒冷地での走行でも快適さを維持できますが、電池切れしたという話はよく聞くので、ご注意ください。

指先の細かい操作が求められるため、フィット感を重視した試着をおすすめします。

体の部位別の防寒対策アイテム

首回りの防寒対策

首回りは寒さを防ぐ重要な部位です。

首周辺の冷えは体全体の体温低下に直結します。

特に、ライディング中は風にさらされるため、専用アイテムを用意することが強く推奨されます。

おすすめアイテムには以下のようなものがあります。

アイテム名特徴
ネックウォーマーポーラテックやウール素材のものは保温性が高く快適です。
バラクラバ頭部全体を覆うデザインで、特に極寒地での使用に最適です。
スカーフ防寒機能とファッション性を兼ね備えつつ、調整がしやすいです。

ラフアンドロードやタイチなどのブランドや、ワークマンやユニクロなどからも、多機能なネックウォーマーが販売されています。

手足の防寒対策

手足は体温低下が顕著に起こる部位で、防寒対策を怠ると凍えるだけでなく、安全運転にも影響を及ぼします。

手の防寒対策

ライダーにとって手の防寒は大変重要で、操作性を損なわないアイテムが求められます。

アイテム名特徴
冬用グローブ防風性、透湿性を両立したタイプがおすすめ。手首までしっかりとカバーする長さがあるものを選びましょう。
ヒートグローブバッテリーで加熱するタイプのグローブで、指先が冷えやすい場合に特に有効です。
インナーグローブ保温性を高めるためのインナーとして使用し、重ね着することで更に暖かさを確保します。

ゴールドウィンやコミネでは、耐寒仕様のグローブを多数取り揃えています。

操作性が重要になりますので、試着されての購入をおススメします。

足の防寒対策

足元は常に風にさらされるため、厳冬期には特に対策が必要です。

アイテム名特徴
冬用ライディングシューズ防寒性能に加え、防水性・透湿性を兼ね備えたものがベストです。
防寒ソックスメリノウール素材や発熱素材を使用したものが冷えを軽減します。

私は、通常のライディングシューズに、登山用の厚手ソックスを履いています。

顔面の防寒対策

顔面は直接風を受けやすい部分であるため、寒冷対策が非常に重要です。

対策として以下のアイテムが挙げられます。

アイテム名特徴
フェイスマスク顔全体を覆うデザインで、風の侵入を防ぎます。冷気をシャットアウトしつつ快適な通気性を備えた素材が理想的です。
ゴーグルまたはシールド目元に寒さを感じる場合に効果的で、曇り止め加工が施されたものがおすすめです。

フルフェイスヘルメットの方がジェットヘルメットよりも風防効果が高いと思われがちですが、一概にはそうも言えません。

最近のジェットヘルメットは、高い風防効果があり、冬でも十分に使えるものがあります。

私の使用しているSHOEIのジェットヘルメットは、あご付近の風防効果が高いので、冬でも使っています。

おすすめの防寒着ブランド

冬のツーリングを快適にするためには、防寒性能だけでなく安全性やデザインにも優れたアイテムを選ぶことが重要です。

ここでは、日本国内でバイクライダーから信頼されている防寒着ブランドをご紹介します。

それぞれのブランドごとに特徴やおすすめポイントを詳しくまとめました。

ラフアンドロード

ラフアンドロードはバイク用品の総合メーカーとして知られており、特に防寒性能に優れたツーリング用ウェアが高評価を得ています。

  • 高い防風性能抜群の防水性能を兼ね備えたジャケットがラインナップ。寒冷地での使用にも対応。
  • ツーリング専用設計による動きやすさと快適性
  • 手頃な価格帯から高性能アイテムまで幅広い選択肢。

詳しい製品情報や購入はラフアンドロード公式サイトで確認できます。

イエローコーン

イエローコーンはスタイリッシュなデザインと確かな品質が強みのバイクウェアメーカーです。

  • カジュアルなデザインが多く、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで利用可能。
  • 防寒性能の高いインナーやジャケットも充実しており、特に通気性と保温性を両立した製品が人気。
  • 細部までこだわった作りが特徴で、長く使える高耐久ウェアを提供。

最新のラインナップはイエローコーン公式サイトでご覧ください。

タイチ (RSタイチ)

RSタイチはプロレーサー用のアイテムにも採用されるほど、高品質なバイクウェアで定評のあるメーカーです。

  • 人間工学に基づいた設計でフィット感が抜群。
  • 冬用ウェアには最新の防寒素材防風テクノロジーが採用され、極寒の条件下でも高いパフォーマンスを発揮。
  • 安全面にも配慮されており、プロテクターが標準装備のアイテムが多い。

詳細情報はRSタイチ公式サイトをご参照ください。

クシタニ

クシタニは高級バイクウェアの代名詞ともいえる存在で、バイク業界での歴史と信頼性が際立っています。

  • 日本国内生産で高品質。耐久性と利便性を兼ね備えた製品が魅力。
  • プロライダーからも愛用される高機能素材を採用したウェアが多い。
  • 一般向けの防寒ジャケットだけでなく、カスタムオーダーメイドにも対応。

更なる詳細はクシタニ公式サイトをご覧ください。

コミネ

コミネはコストパフォーマンスに優れた製品で支持を集める国内メーカーです。

  • 価格は抑えつつも、高い防寒性能安全性を両立したアイテムが魅力。
  • ベーシックなデザインのジャケットやパンツが多く、初心者から上級者まで幅広く対応
  • プロテクターが付属している製品も多数ラインナップ。

公式製品の詳細はコミネ公式サイトで確認できます。

ゴールドウイン

アウトドアウェアで有名なゴールドウインは、バイクウェアの分野でも高性能な防寒着を提供しています。

  • 最新技術を駆使したウェアが多く、高い保温性能軽量性が魅力。
  • バイカーのために設計されたスリムフィットなデザインが特徴。
  • 防寒だけでなく、雨天対応の防水性能も評価されている。

詳しいアイテムラインナップはゴールドウイン公式サイトでご確認ください。

気温別の防寒着の組み合わせ方

これから冬のツーリングを計画している方々のために、気温別に適切な防寒着の組み合わせ例を具体的に解説します。

それぞれの気温帯で防寒対策を適切に行うことで、寒さを凌ぎつつ、安全かつ快適なライディングが可能になります。

15度から10度の防寒コーディネート

この気温帯では、比較的軽めの防寒対策で問題ありませんが、風を切るバイク特有の「体感温度の低下」をしっかり考慮しましょう。

アイテムおすすめ例ポイント
インナーウェアユニクロのヒートテック極暖軽量で動きやすく、保温性が高いインナーを着用
ジャケットコミネのプロテクトライディングジャケット通気性も備えた防風タイプのジャケット
パンツタイチの防風ライディングパンツ軽めの防寒ができるウインドストッパー付きモデル
グローブラフアンドロードの秋冬用防寒グローブ指先に防風性があるモデルを選ぶ

15度から10度では、特に風を遮断する性能が重要になります。これにより、体感温度を下げない工夫ができます。

また、防寒インナーをベースにしつつ、ライディングジャケットを1枚追加する形が理想的です。

10度から5度の防寒コーディネート

10度以下になると、防寒対策をさらに強化する必要があります。特に風の通過を防ぎつつ、透湿性を兼ね備えた装備が不可欠です。

アイテムおすすめ例ポイント
インナーウェアモンベル等のジオライン中厚手保温性が高く、透湿性のあるモデルがおすすめ
ミドルレイヤーフリースジャケット適度な厚さのフリース素材で保温力を追加
ジャケットバイク用のウインタージャケット防風と透湿性を両立したジャケットを着用
パンツ防寒パンツヒートガードやインナー付きパンツを選ぶ
グローブ電熱グローブ指先をしっかり保温できる電熱機能搭載が安心

この気温帯では、ミドルレイヤーを追加することが重要です。

フリースを効果的に使い、ジャケットの下にレイヤリングしましょう。

また、ハンドルカバーを併用すると手元の寒さ対策がさらに効果的です。

5度以下の防寒コーディネート

5度以下では、徹底した防寒対策が必須です。

特に強風や雪などが予想される場合、防水性や防風性が優れた装備を用意することが重要です。

アイテムおすすめ例ポイント
インナーウェア冬用コンプレッションウェア運動性能を損なわず、体を冷やさない設計
ミドルレイヤーフリース厚手で高い保温力が特徴
ジャケット電熱ジャケット内蔵ヒーターで極寒時でも温かい
パンツ防寒防水パンツ完全防水で長時間の雨風にも対応可能
ブーツ防寒ツーリングブーツ断熱素材を使用したモデルで足元を保護
グローブ電熱グローブ充電式バッテリーを使用した防寒性抜群のモデル

5度以下では電熱アイテムの活用がポイントです。

電熱ジャケットやグローブを使うと、快適にライディングできます。

また、防風スクリーン付きのバイクを活用することも重要な対策になります。

防寒着のメンテナンス方法

洗濯方法と注意点

防寒着のメンテナンスを怠ると、性能の劣化や不快な臭いを引き起こす原因になります。

ここでは、防寒着を正しく洗濯する方法と注意点について解説します。

洗濯ラベルの確認

防寒着を洗濯する際は必ず洗濯ラベルを確認することが重要です。

防寒着には特殊な素材が使用されている場合が多く、洗濯方法が適切でないと防寒性や防水性が低下する可能性があります。

ラベルには適正な水温、洗濯機対応の有無、漂白剤の使用可否などが記載されています。

防寒性能を維持するための洗濯方法

カテゴリー具体的な方法
防寒インナーウェア中性洗剤を使用して30度以下の水で優しく洗う。洗濯ネットに入れると尚良い。
防寒ジャケット撥水加工がある場合は、専用の洗剤やスプレーを使用。手洗いがおすすめ。
防寒パンツ裏返して洗濯ネットに入れる。ドラム式洗濯機は避ける。
防寒グローブ水洗いが可能なタイプならぬるま湯で手洗い。乾燥機は避けて自然乾燥を推奨。

漂白剤や柔軟剤を避ける理由

一般的な洗剤以外に、漂白剤や柔軟剤の使用を避けることが推奨されます。

これらは防寒着の繊維にダメージを与えることが多く、防風性、防水性、保温性を低下させる原因になります。

すすぎと乾燥のポイント

  • 洗濯後は洗剤が残らないよう、しっかりすすぎを行います。
  • 乾燥は直射日光を避けて陰干しを行うのが基本。直射日光は素材の劣化を招きます。
  • 乾燥機を使用する場合は、低温設定を選択し、過剰な熱を防ぎましょう。

収納時の注意点

防寒着の収納の際にも気を付けるべきポイントがあります。適切な収納方法で長持ちさせましょう。

汚れや湿気を取り除く

長期間収納する際は汚れや湿気を取り除いてから保管することが大切です。

汚れや湿気が残っていると、カビの原因になります。特に汗が付着している場合は、念入りに洗濯してから収納しましょう。

専用の収納袋を活用する

防寒着には通気性がある専用の収納袋を活用するのがおすすめです。

密閉されたビニール袋に入れると湿気がこもりやすく、素材を傷める可能性があります。

通気性の良い素材で作られた袋を使いましょう。

防虫対策の徹底

防虫対策も重要な部分です。防寒着を収納する際には、防虫剤を適量使用することを忘れないでください。

ただし、防虫剤の香りが衣類に移らないよう、直接触れない工夫も必要です。

収納場所の選定

防寒着の収納場所選びもメンテナンスの一環です。

湿気が少なく、直射日光の当たらない風通しの良い場所を選びましょう。

押し入れやクローゼットに保管する場合は、湿気対策のために除湿剤を併用することをおすすめします。

まとめ

冬のバイクツーリングにおいて防寒着選びは、ライダーの快適性や安全性を大きく左右します。

寒さは身体に深刻な影響を与え、運転の集中力低下や疲労を招くだけでなく、ヒヤリとする危険な状況を生み出す可能性があります。

そのため、しっかりと対策を講じることが重要です。

本記事では、防寒着選びの基本に関する以下のポイントを解説しました。

  • レイヤリング(重ね着)の重要性: インナー、ミドラー、アウターを適切に組み合わせることで保温性を高めます。
  • 素材選び: ヒートテック系やフリース、透湿性と防風性を兼ね備えた素材が推奨されます。
  • 部位別の防寒対策: 首、手足、顔など冷えやすい部位への重点的なケアが不可欠です。

また、防寒着の選び方だけでなく、気温に応じたコーディネート例(15度以上、10度以下、5度以下)についても具体的に紹介しました。

さらに、防寒着は適切なメンテナンスが必要であり、洗濯の際には素材に合った設定で行い、収納時には湿気や圧迫を避けることが寿命を延ばすポイントとなります。

寒さに適応した防寒対策を徹底すれば、冬のツーリングでも快適さと安心感を両立することができます。

ぜひ、今回の内容を参考にしながら、ご自身のライディングスタイルに合った防寒対策を実践してください。

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この記事を書いた人

18歳で中型自動二輪を取得し、4台のバイクを乗ってきました。
バイクは「ツーリング」を最も楽しんでいます。

地図を見て、その地に向かう。
バイクで少しばかりの冒険を楽しんでいます。

私が行ったツーリングコースが、皆様の次の冒険先になるようにとこのブログをはじめました。

バイクで冒険に出かけましょう。

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