JAFロードサービスとバイク保険のロードサービス徹底比較|選び方のポイントと注意点

バイクのトラブル時に心強い味方となるロードサービス。

JAFや各保険会社が提供するサービスの中から、自分に最適なものを選ぶのは意外と難しいものです。

今回は、バイク対応のロードサービスについて、JAFと主要保険会社のサービスについて、料金体系や対応範囲、サービス品質などを比較してみました。

 

さらに、通勤・通学での利用、ツーリング、予算重視など、ライフスタイルに合わせた最適なサービスの選び方も紹介しています。

バッテリー上がりやタイヤのパンクなど、実際に起こりやすいトラブル事例も踏まえながら、加入時・利用時の注意点まで、バイク乗りに必要な情報をまとめています。

 

そして、結論ですが、JAFと保険会社のサービスはそれぞれ補完するように設計されており、併用することが良さそうです。

バイクのロードサービスが必要な理由と選び方のポイント

バイクに乗っていると、予期せぬトラブルに見舞われることがあります。

バイクは四輪車と比べて故障やトラブルのリスクが高いため、ロードサービスへの加入は安心安全なバイクライフを送る上で非常に重要です。

予期せぬトラブルによる時間や費用の損失を最小限に抑えることができます。

 

特に二輪車は四輪車と比べて故障やトラブルのリスクが高く、ロードサービスへの加入が重要といえます。

バイクで起こりやすいトラブル事例

二輪車で最も多いトラブルは以下の通りです。

トラブル種別発生頻度主な原因
バッテリー上がり約35%長期未使用、ライト消し忘れ
タイヤのパンク約25%釘踏み、エイジング劣化
燃料切れ約15%燃料計の確認不足
シート下のボックス等へのキー閉じ込み約10%うっかりミス

ロードサービスに求められる対応内容

二輪車専用のロードサービスでは、以下の対応が求められます。

・現場での応急修理対応
・バイク専用の積載車での搬送
・深夜や休日でも対応可能な24時間体制
・全国各地での対応可能エリア
・二輪車に精通したメカニックの派遣

バイク向けロードサービス選びの重要ポイント

ロードサービスを選ぶ際は、以下の項目をチェックしておく必要があります。

選択ポイント確認すべき内容
対応エリア利用頻度の高いエリアをカバーしているか
出動料金基本料金と追加料金の発生条件
受付時間24時間365日対応か
サービス内容応急修理や搬送距離の上限
対象車種原付から大型バイクまで対応可能か

特に走行距離の長いツーリングユーザーは、搬送距離の上限と対応エリアの広さを重視して選択する必要がありますね。

日常使用ならあまり問題にはなりませんが、遠くの見知らぬ土地へのツーリングが多いバイクは注意しなければなりません。

このような状況から、定額制のロードサービスに加入することで、予期せぬ出費を抑えることができ、安心してバイクライフを楽しむことが可能となります。

JAFのバイク対応ロードサービスの特徴と料金

JAFのロードサービスは、バイク会員向けに充実したサポート体制を整えています。

24時間365日対応で、日本全国どこでもサービスを受けられる点が最大の特徴です。

JAFロードサービスの対応範囲

JAFのバイク会員は以下のようなトラブルに対して、専門スタッフによる出動サービスを受けることができます。

対応内容サービス詳細基本料金に含まれる範囲
バッテリー上がりジャンピング作業基本料金内
燃料切れガソリン補給(10Lまで)燃料実費のみ
タイヤパンク応急パンク修理基本料金内
走行不能搬送サービス(15kmまで)基本料金内

年会費と出動料金の仕組み

JAFのバイク会員の年会費は4,000円で、家族会員を追加する場合は2,000円の追加料金となります。

基本的な出動サービスは年会費に含まれており、追加料金が発生するのは以下のケースです。

  • 搬送距離が15kmを超える場合(1kmあたり500円)
  • 燃料代(実費)
  • 部品代(実費)
  • 高速道路での作業時の出動車両の有料道路料金

JAFバイク会員の口コミと評判

JAFには以下のような声が多く寄せられています。

  • 深夜のバッテリー上がりにも迅速に対応してもらえた
  • ツーリング中のトラブルでも全国どこでも対応可能
  • オペレーターの対応が丁寧で安心感がある
  • 年会費以上の価値がある

特に遠距離ツーリングを楽しむライダーからは、全国対応のネットワークと24時間体制を評価する声が目立ちます。

一方で、混雑時の待ち時間に関する指摘も見られますが、これは他社サービスでも同様の課題があるとされています。

バイク保険付帯のロードサービス比較

バイク保険に付帯されるロードサービスは、各保険会社によって特徴が異なります。

ここでは主要な保険会社のサービス内容を詳しく比較していきます。

保険会社基本サービス範囲年間利用制限レッカー距離制限
損保ジャパンレッカー・応急修理・燃料切れ無制限事故:無制限(損保ジャパンの指定する修理⼯場まで)
故障:30km
東京海上日動レッカー・応急修理・燃料切れ無制限事故:無制限(修理工場まで)
故障:15km
三井住友海上レッカー・応急修理・燃料切れ無制限事故:無制限
故障:30km
あいおいニッセイ同和レッカー・応急修理・燃料切れ無制限事故:無制限
故障:15km

損保ジャパンのロードサービス

損保ジャパンのロードサービスは、24時間365日対応で、全国どこでも利用可能な充実したサポート体制が特徴です。

主なサービス内容

  • レッカーサービス(事故の場合に損保ジャパンの指定修理工場までは距離無制限)
  • バッテリー上がり時のジャンピング
  • ガス欠時の給油サービス(10リットルまで無料、年1回のみ)
  • 宿泊移動サポート(オプション、条件あり)

東京海上日動のロードサービス

東京海上日動は、スマートフォンアプリから位置情報を送信できる便利なシステムを導入しており、素早い現場到着が可能です。

特徴的なサービス

  • GPSによる正確な現場特定
  • スマートフォンからの簡単な事故報告機能
  • 故障時の応急処置サービス

三井住友海上のロードサービス

三井住友海上は、独自のロードサービス専用拠点を全国に配置し、迅速な対応が可能な体制を整備しています。

提供サービス

  • 距離無制限レッカー搬送(車両保険金額の10%、または15万円まで)

あいおいニッセイ同和のロードサービス

あいおいニッセイ同和は、二輪車専門の研修を受けたスタッフによる質の高いサービスを提供しています。

サービスの特徴。

  • 15kmまでの無料レッカー搬送(1回の事故等につき30万円まで)
  • 現場での応急処置サービス
  • 修理工場案内サービス

おすすめのバイク向けロードサービスランキング

バイクのロードサービスは、提供会社によってサービス内容や料金体系が大きく異なります。

また、多くの保険会社が「JAF+保険会社ロードサービス」の組み合わせを推奨しています。

総合的におすすめの会社ランキング

1位 JAF

年間12,000件以上のバイクレスキュー実績を持つJAFは、24時間365日対応で国内最大級のサービスネットワークを誇ります。

年会費対応エリアロードサービス料金
4,000円全国基本無料(一部有料)

バッテリー上がりや燃料切れ、パンク、鍵のトラブルなど、バイクで起こりやすいトラブルに対して素早い現場到着と確実な対応が特徴です。

2位 損保ジャパン

損保ジャパンのバイク保険に付帯するロードサービスは、保険料に組み込まれており、追加費用なしで利用できる点が大きな魅力です。

保険料対応エリアロードサービス料金
保険料に含む全国年間1回まで無料

3位 東京海上日動

東京海上日動のロードサービスは、レッカー搬送距離が業界トップクラスの100kmまで無料という特徴があります。

保険料対応エリアロードサービス料金
保険料に含む全国年間2回まで無料

利用シーン別おすすめサービス

通勤・通学利用者向け

通勤・通学でバイクを利用する方には、トラブル時の迅速な対応と、24時間365日の受付体制が整っているJAFがおすすめです。

特に都市部での手厚いサポート体制が、日常的な利用者の安心感につながります。

ツーリング頻度が高い人向け

長距離ツーリングを楽しむライダーには、広範囲の搬送距離と宿泊・帰宅費用の補償が充実している東京海上日動がベストな選択となります。

山間部や地方でのトラブルにも対応できる体制が整っています。

予算重視の人向け

コストパフォーマンスを重視する方には、損保ジャパンの保険付帯型ロードサービスがおすすめです。

追加料金なしでロードサービスが利用できる上、保険料自体も比較的リーズナブルな設定となっています。

各サービスの選定にあたっては、自身の利用頻度や走行エリア、予算などを考慮して最適なものを選択することが重要です。特に複数のバイクを所有している場合は、JAFの会員特典を活用するのが費用対効果の面で優位といえます。

バイク向けロードサービスのよくある質問

加入時の注意点

バイク向けロードサービスに加入する際は、いくつかの重要な確認ポイントがあります。

以下の表で主な注意点をまとめました。

確認項目チェックポイント
待機期間加入してすぐに利用できないサービスもあり、15日程度の待機期間が設定されている場合があります
対象車両原付・小型・中型・大型など、排気量による制限がないか確認が必要です
年齢制限運転者の年齢制限がある場合があります

特に注意が必要なのは、既存の自動車保険に付帯しているロードサービスがバイクにも適用されるかどうかという点です。

保険会社によって対応が異なるため、契約前に必ず確認しましょう。

利用時の注意点

実際のロードサービス利用時には、以下のような点に注意が必要です:

出動要請時には必ず会員証やお客様番号を手元に用意しておく必要があります。

また、以下の情報も事前に準備しておきましょう:

  • 現在地の詳細な住所や目印となる施設
  • バイクの車種や色
  • トラブルの状況説明
  • 連絡が取れる電話番号

また、安全な場所への移動も重要です。

二次災害を防ぐため、可能な限り路肩や安全な場所まで移動してからロードサービスを要請することが推奨されています。

補償対象外となるケース

以下のような場合は、一般的にロードサービスの対象外となります:

  • 故意による事故や故障
  • 無免許運転時のトラブル
  • レース・ラリーでの使用時
  • 地震・津波などの天災による故障や事故
  • 違法改造車両のトラブル

特に注意が必要なのは、定期的なメンテナンス不足による故障も、補償対象外となる可能性が高いという点です。

また、サービスの距離制限にも注意が必要です。

例えばJAFでは、基本料金でのレッカー搬送は15kmまでとなっています。

保険会社のロードサービスでも、同様の距離制限が設けられていることが多く、超過分は有料となります。

事前に確認しておくことで、予期せぬ出費を防ぐことができます。

まとめ

バイク向けロードサービスの比較検討の結果、総合的な観点からJAFがもっとも信頼できるサービスであることが分かりました。

24時間365日対応可能な全国ネットワーク、豊富な出動実績、技術力の高さが選ばれる主な理由です。

年会費4,000円という費用も、サービスの質を考えれば十分な価値があります。

 

保険会社のロードサービスでは、損保ジャパンと東京海上日動が充実したサービス内容を提供しています。

特に損保ジャパンは、バイク専用のロードサービス体制を整えており、二輪車特有のトラブルにも的確に対応できる点が高く評価されます。

東京海上日動は、宿泊・帰宅費用の補償が手厚く、遠出の際の安心感が違います。

利用シーン別では、通勤・通学でバイクを使う方にはJAF、ツーリング派には東京海上日動、予算を抑えたい方には三井住友海上のサービスがおすすめです。

 

ただし、どのサービスを選ぶ場合でも、事前に補償内容や利用条件をしっかり確認することが重要です。

特に、スポーツバイクや改造車の場合、対応できない場合もあるため注意が必要です。

 

また、複数のサービスを組み合わせることで、より手厚い保護を得ることができます。

例えば、JAFに加入しながら保険会社のロードサービスも利用可能な保険に加入するという方法です。

これにより、JAFが対応できないケースでも保険会社のサービスでカバーできるなど、万全の備えが可能になります。

バイクライフを快適に楽しむために、自身の利用スタイルに合った最適なロードサービスを選択することをお勧めします。

(※本記事の情報は公開時点での情報であり、変更される可能性があります。最新の情報は各社の公式ホームページをご確認ください。)

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